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2018-11-16

「加山雄三 GRAND CONCERT with 東京フィルハーモニー交響楽団」へ行ってきました。

今日は、ずっと楽しみにしてきた加山雄三さんのクラシックコンサートに行ってきました。

傘寿を過ぎて衰えを知らぬ加山雄三さんの歌声を、オーケストラをバックに楽しませていただけるという大変貴重な機会。振り返ると色々な想いが頭を巡るのですが、そんな余韻冷めやらぬうち、備忘録がてらコンサートのレポートをまとめてみようと思います。

 

会場到着。コンサート会場はクラシックの殿堂サントリーホール。初クラシックコンサートに胸が高鳴ります。

自分は少し早く会場に到着したので、ホール前の広場に腰を下ろし、セットリストに含まれるであろう曲を聞きながらその時を待ちます。

そうすると、会場に集まる人の中では世代的に浮き気味だった自分のことを気にかけてか、隣にいらしたご婦人が声をかけて下さいました。

どうやらその方は加山さんとも仕事を通じて縁がある方らしく、さまざまなエピソードを聞かせていただくことができました。素敵な時間に感謝。

そしてそんなこんなで時間が過ぎ、開場となります。

サントリーホールの中に入るとお花が。

主にメディア関係ですかね。

フォーマルに身を包んだご婦人方がチケットを捥切ってくれます。クラシックホールだけあってもぎりの方も非常に上品。そしてその時配布されたパンフレットには、すでに曲目が。

〈第1幕〉
01.Stardust
02.想い出のサンフランシスコ
03.And I Love You So
04.For The Good Times
05.Something
06.Here,There And Everywhere
07.Brave New World
08.My Way
〈第2幕〉
09.序曲・夜空の星
10.君といつまでも
11.蒼い星くず
12.夕陽は赤く
13.お嫁においで
14.旅人よ
15.夜空の星
16.海のメドレー(ある日渚に/ひとり渚で/二人だけの海)
17.光進丸
18.時を超えて
〈アンコール -1st-〉
19.海、その愛
〈アンコール -2nd-〉
20.アメイジンググレイス

コンサートはインターミッションを挟んだ2部構成。第一部は往年のスタンダードナンバーを。そして第二部は加山雄三さんご自身の曲が中心です。

指揮をとるのは東京フィルでもご活躍されていらっしゃる大友直人さん。そして、非常に重要な楽曲全体のオーケストレーションを担当するのは千住明さん。

実は加山雄三さん、9年前にも「指揮:大友直人、編曲監修:千住明」のタッグでクラシックコンサートを行っているんですよね。それから時が過ぎ、今度はサントリーホールへと舞台を移して9年越しのコンサートが実現したという次第です。

ほどなくすると加山雄三さんが悠然とステージ中央へと歩いてこられます。そしてそのまま1曲目へと。

 

以下、曲順ごとに簡単なまとめを。

まず1曲目の「Stardust」から「想い出のサンフランシスコ」「And I Love You So」と続き「For The Good Times」までは往年のジャズナンバーです。オーケストラと楽曲の相性は言わずもがな。

実はサントリーホールは人生初だったのですが、過去経験してきたコンサートの中でも音響は圧倒的でした。ホールの違いでこうまで音場感が変わるのかと。

そして何より驚いたのは加山雄三さんの見事な声量と重圧な低音です。歌い始めるや否や、サントリーホールに響き渡る歌声に会場からどよめきがおこります。

そもそも加山雄三さんはエレキサウンドのイメージの方が強かったのですが、歌声がクラシックにここまでマッチするとは思いもよらず、これには感嘆しきり。

そしてトークも挟みつつゆったりとしたペースで進行し、「Something」から「Here,There And Everywhere」へ。これは、言わずと知れたビートルズのカバーです。先日東京ドームにてポールマッカートニーがコンサートを行ったいたこともあって編成に含めたんだとか。ポール・マッカートニーは76歳。加山雄三さんは81歳。お互いまだまだ現役です(笑)

曲が終わると舞台上に大きなグランドピアノが運び込まれ、次の曲へと。7曲目の「Brave New World」はベートーベンのピアノソナタ第8番に歌詞をつけたものです。途中まではピアノソロで。途中から東京フィルも加わっての全体演奏。

ちなみに、加山さんは小学5年生の時に初めてピアノソナタ第8番を聞いて思わず涙したんだそう。自分はそこまでの感受性は持ち合わせておりませんが、それでも小学校の音楽の授業で初めてモルダウを聞いた時に浮かんだ情景ははっきりと覚えております。

音楽は何百年という時を超えて当時の情景や情感をつなげてくれます。

これは音楽に限らず芸術全般に言える事でしょうが、時代を超えて何かを共有できるってとても素敵なことです。

そして第一幕の締めはフランク・シナトラの「My Way」。これは加山雄三さんにとっては定番のナンバー。「My Way」は数々のアーティストがカバーしてきたことでも有名です。曲名が示す通り歌い手の人生を乗せて歌う楽曲であり、歌唱を通じてその人の人生が露わになります。

そういう意味ではこれ以上ないくらい素晴らしいカバーを聴かせていただきました。

 

ここでインターミッションを挟みます。こういうゆったりした進行はとても良い。

第2部は加山さんご自身の曲たちを。

ここからは聴きなれた曲ばかりで個別に言及することもあまりないのですが、全体を通して際立ったのは千住明さんの見事なオーケストレーションでした。

加山雄三楽曲の特徴とも言えるエレキサウンドが違和感なくオーケストラの演奏とマッチし、アレンジャーの存在でこうも変わるんだなぁと。

そして、本当のサプライズは最後の最後に。

ダブルアンコールで歌ったのはアメイジンググレイス。まさかの全編アカペラ。

マイクを通さない完全な生歌で歌い上げます。

サントリーホール自体が歌声を伝える楽器となり、歌声に包まれる感覚は非常に心地のよいものでした。

恐らく今回のコンサートで一番会場の空気を変えた瞬間だったのではないでしょうか。

人間の歌声という、生きた楽器の生々しくも暖かい魅力を存分に味わうことができました。

 

「歌は友達」

これはコンサートの最中にMCで加山さんが何度も仰っていた言葉です。

趣味は人生を豊かにしてくれます。

そんな趣味をこの先の人生でいくつ持てるかなぁと、そんな事を考えながら帰路につきました。

年の瀬に素敵な時間を過ごすことができた事に感謝。

こういう時間はこれからもどんどん増やしていきたいなぁ。

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